「和」を建学の精神とする伝統の女子校が、
男女共学、文武両道の新たなステージへ。
光英VERITAS中学校・高等学校
千葉県松戸市に位置する光英VERITAS中学校・⾼等学校(以下、光英VERITAS)の歴史は、1983年、聖徳大学附属女子中学校・高等学校(以下、聖徳女子 中高)の開校から始まる。女子校として伝統を紡いできた同校は2021年度に共学化し、校名を「光英VERITAS」に改称。新たなステージを踏み出し、学業や部活動などで目覚ましい実績を挙げている。
学園創立時より「和」を建学の精神とし、人間教育を基盤に、つねに先進的な教育に取り組んできた同校は、女子校時代からアディダスの体操服を導入している。
当初は女子専用に開発されたウィメンズシルエットを採用していたが、共学化にともない、現在はユニセックスタイプにモデルチェンジ。
コロナ禍が落ち着き、いきいきと躍動し始めた生徒たちが、アディダスの体操服とともにどのような学校生活を過ごしているのか。活動のようすや着心地などをレポートする。
体操服のかっこいい着こなしが、
自信やモチベーションを育むきっかけに。
2021年度の共学化、校名改称により、新たな歴史を刻み始めた光英VERITAS。緑あふれる広大なキャンパスには、充実した教育環境が整い、学び舎と呼ぶのにふさわしい学校だ。
校内の取材中、男女ともに生徒たちが「こんにちは」と爽やかな笑顔であいさつをしてくれた。彼らの表情から、学校の活気や居心地の良さが伝わってくる。
同校では共学化にともない、女子校時代に導入していたアディダスの体操服を、ウィメンズシルエットからユニセックスへモデルチェンジ。ジャージ上下、半袖Tシャツ、長袖Tシャツ、ハーフパンツ、体育館シューズ、グラウンドシューズ、ソックス、ウィンドブレーカー、バックパックなどのアイテムをアディダスで揃えている。
体操服の着用場面や着心地の印象について、体育科主任の来栖朝樹先生にお話をうかがった。教員歴36年の来栖先生は、女子校時代から現在に至る体操服の変遷を間近で見守ってきた。
「女子校時代に採用していたアディダスの体操服は機能性やデザイン性に優れ、生徒たちの満足度も高いものでした。共学化にともなって体操服のモデルチェンジを検討した際、ADSSさんにユニセックスの新モデルを見せていただき、より軽く上質なウェアに進化しているな、と期待が高まりました」
新たに採用されたジャージやシャツの両肩にはアディダスのベーシックな3ストライプスが配され、男女ともにジャージ上は白、シャツやジャージ下、パンツは紺色の生地をベースとしている。
特徴的なのは、背中にプリントされた校名と、襟元や腕、脇の部分にデザインされた、スクールカラーでもある「VERITASブルー」のアクセントだ。共学になって3年目。生徒たちは体操服をどのように受け止めているのだろう。
「女子校時代から感じていましたが、アディダスの体操服は、腰パンしたり、着崩したりする子がいません。体育の授業やスポーツ大会、部活の練習など、体操服を着る機会はたくさんありますが、男子も女子もきちんと着ています。校外行事や研修旅行で着用することもありますが、みんなアディダスを喜んで着ているように見えますね」最後に来栖先生は、生徒たちにこんなメッセージを送ってくれた。
「スポーツには得意不得意がありますが、『あんなふうに走りたい』『こんな動きがしたい』と思うのは、どの子も同じ。だからこそ、まずは体操服が似合うように、かっこよく着こなしてほしい。それが自信やモチベーションを生み出すきっかけにつながると思います」
女子が着るユニセックスモデルは違和感がなく、
むしろカッコいい。
ADSSと同校の出会いは2011年、まだ聖徳女子中高の時代だ。
「アディダスをわが校に初めて導入したのは、私の体育科主任時代なんですよ」と、体育科教員で陸上競技部顧問の櫻井隆裕先生は、懐かしそうに振り返る。これまで多くの生徒たちを指導してきた、教員歴37年のベテランだ。
女子校時代、生徒たちから通気性のアップや動きやすさを求める声が上がり、体操服改善の必要性を感じていたそう。そこで櫻井先生が「卒業後も着られる、世界的なスポーツブランドの導入を」と学校に提案し、ADSSに声をかけられたのだという。こうして取り入れたウィメンズシルエットの体操服は女子校らしさを体現し、「かわいい」「着ると気持ちが上がる」と、生徒たちに好評だった。それから10年のときを経て、同校は2021年に共学化。
新たにモデルチェンジした体操服を、櫻井先生はどう感じているのだろう。「生徒たちが着ているのをいつも見ていますが、汗がすぐに乾き、べたつく感じもなく、動きやすそうですね。運動が得意じゃない子でも、動きがスマートに見えるデザインだと思います」
また、男女兼用のユニセックスについては、「女子がユニセックスを着ていても、まったく違和感がなく、むしろカッコいい。“透け”が気になる女子も、ネイビーのシャツになったことで、その心配がなくなりました」とのこと。
取材時、グラウンドでは4年生女子が体育の授業でリレーの練習に取り組んでいた。「がんばって!」と声を掛け合い、いきいきとした表情で走り抜けていく生徒たち。授業の終わりは、記録の入力タイム。同校では10年ほど前からタブレットを導入し、各教科で活用している。体育の授業では、スローモーション動画で各自の動きを確認したり、個人やリレーの記録をデータ化して比較したりしている。教室に戻る生徒たちを見送りながら、櫻井先生は「生徒たちがカッコよくアディダスを着ている姿を見るのは、やっぱり嬉しいですね」と笑顔で語っていた。
おそろいのジャージで一体感を醸成。
全国大会出場を目指す、バトン部の輝き。
光英VERITASのさまざまな部活の中でも、女子校時代からひときわ華やかな実績を誇っているのがバトン部だ。これまで幾度となく全国大会出場を果たしており、「バトン部に憧れて同校を受験した」という生徒も少なくない。「現在の部員は10人です。みんな元気で明るく、笑顔が絶えない雰囲気がありますね」と部員たちの日ごろのようすを語る、顧問の近藤貴史先生。
バトンは、身体の柔軟性だけでなく、リズム感や技術の精度、さらに集団としての調和や美しさも求められる、多面的なスポーツだ。一人ひとりのスキルはもちろん、チームワークの強さが結果を左右する。
部員たちの結束力や仲間意識を高めるサポート役として、どうやらアディダスのウェアも一役買っているらしい。「背中に校名のロゴが入った黒いジャージを、アディダスでそろえています。大会の移動時などに部員たちが着用している姿を見ると、やっぱりカッコいいですね。一体感も生まれていると思います」とのこと。近藤先生の言葉から、アディダスへの親しみや信頼感が伝わってくる。
放課後、練習が始まると、それまでの和やかな雰囲気から一転、部員たちはキリッと引き締まった表情に。各自の課題と向き合いながら真摯に取り組む姿は、美しい輝きを放っていた。
陸上競技部員の躍動やパフォーマンスをサポートする、
アディダスの部活動ウェア。
「パン!」放課後のグラウンドに、スターターピストルの音が鳴り響く。教室の窓から外を眺めると、部活動ウェアに身を包んだ陸上競技部員たちが、トラック種目やフィールド種目など、それぞれの練習に取り組んでいるのが見える。光英VERITAS陸上競技部の部員は、中高合わせて24人。部員たちのすぐそばで、誰よりも大きな声を出しながら熱血指導にあたっていたのが、顧問の櫻井隆裕先生だ。
「注目度の高いメンバーが揃っています。彼らの存在が、部全体のいい刺激になっています。記録会や大会に向けて、どの子も躍動的に取り組んでいますよ」と嬉しそうに語る、櫻井先生。
陸上競技部員たちが最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、サポートの一角を担うのが、部活動ウェアとして採用されたアディダスのジャージやTシャツ、パンツなどのアイテムだ。
「オールシーズン着用できるし、デザインもスマートでカッコいい」と部員の評判も上々だという。
個人種目としての印象が強い陸上競技だが、部員たちは「それぞれの目標は違っても、お互いに高め合っていきたい」という思いを込め、“Be strong together”という目標を掲げている。
彼らがこれからどう躍動し、どんな未来を描くのか、期待は高まるばかりだ。
川並校長が新モデルを着用。
2代目アディダス体操服の着心地は?!
光英VERITASにとって、アディダスの体操服導入は今回で2代目となる。そこで川並芳純校長に着用をお願いし、着心地やデザインについて、率直な感想を伺った。
スーツから体操服に着替え、溌剌とした笑顔で登場した川並校長。廊下を歩いたり、軽く動いたりしながら着心地を確かめた後、こんなコメントをいただいた。「ラクで動きやすいし、気持ちがいい。1代目よりも軽く感じるから、洗濯後も乾きが早くて、家庭でも喜ばれるでしょう。腰回りのメッシュは通気性を高める工夫が施されているんですね。ジャージのすそがシュッと細くなっており、男女ともにスタイルがよく見えると思います。どんな体型の子でも、カッコよく着られそうですね」 その言葉からは、着心地のよさだけでなく、アディダスへの信頼と期待感も感じられた。
「答えを求める学び」から「問いを持つ学び」へ。
人・社会・自然に貢献する次世代リーダーを育成。
これまでの学校教育で行われてきた「答えを求める学び」から、課題解決能力を育む「問いを持つ学び」へ――。光英VERITASが目指す、学びの合言葉です。
グローバル化が加速し、個人や社会の価値観が多様化する現代社会で、人としての尊厳を見失わず、自ら問いを立て他者と協働しながら人・社会・自然に貢献する次世代リーダーの育成が求められています。
本校はこの課題に対応するため、「理数・サイエンス教育」「英語・グローバル教育」「小笠原流礼法教育」を軸とした、探究的な学びに力を入れています。
教科活動や委員会、学校行事、部活動などの学校全体において、さらには企業や大学、地域社会との連携を通じて、学びを拡大し上昇していくイメージから「VERITAS・トルネード・ラーニング」と名づけています。
本校の学びの礎となっている「小笠原流礼法教育」は、武家社会の礼法を現代に生かし、時・場所・状況に応じた的確な判断や、相手を大切にする心遣い、「こころ」を「かたち」として表す所作・マナーを身につけています。
私はいつも生徒たちに「学校をもっと面白くしよう」と言っています。楽しい学校はだれかがつくるものではなく、生徒一人ひとりがつくるもの。生徒が日々の活動を自分らしく全力で取り組めるように、私たち教員は全力で伴走します。
きっと、アディダスの体操服も学校生活を全力でサポートしてくれるはずです。
校名の「VERITAS」は、「真理」を意味するラテン語です。生徒たちが主役となってキラキラ輝き、真理を追究しながら未来に羽ばたく力を育んでいきたいと思います。