初芝富田林中学校

高校までつながる6年間の学びの先に「難関大学への進学」を目指す初芝富田林中学校(以下、初芝富田林)。
入試制度改革や生徒達を取り巻く環境の変化にともない、今までのスタイルにこだわらず、進化しつづけようという思いが先生方の胸のうちにあった。その思いが具現化したきっかけは、adidasの体操服。
その導入に至るまでの経緯と、導入後の効果についてレポートする。
体操服をadidasに変更。
それが、学校改革を目指す熱いプロジェクトにつながった。
初芝富田林では2015年春から、有志の先生方が集まって学校改革のプロジェクトに取り組んでいる。18人のメンバーが4つの分科会に分かれ、グローバル教育の推進や進路指導の見直しといったそれぞれのテーマを追求し、月2回の全体会で成果を共有しあう。プロジェクト発足の経緯について、入試部の仲埜先生はこう振り返る。「きっかけは、いわゆる大学入試改革への対応策が必要となったこと。
でも、何年も前から『学校を変えたい』『守りに入りすぎていないか』という思いは私も含め、多くの教員の胸にありました。そこで若手から声を上げたところ、坂本校長が自ら委員長となって、プロジェクト委員会を立ち上げてくださったのです」。実は、これより先に「改革」の兆しがあった。それは、中学校の体操服の変更を検討したこと。「それまでの体操服に不具合が生じたからなのですが、これを機会に、私たちは古いモノサシを捨てたのです。
ただ不具合を改善するだけでは足りない、『生徒にとって何が一番いいかを考えよう』と」。そして一から情報収集し、5社によるプレゼンテーションが行われた。結果は、ほぼ満場一致でadidasの採用が決定。
2015年春、学校改革のプロジェクト始動と時を同じくして、新入生たちの体操服がadidasとなった。「プロジェクトメンバーで議論を重ねる中で、今後目指すべき初芝富田林の方向性が、学園の理念である『夢と高い志、挑戦、そして未来創造』であると再確認しました。
その中でも、とくに『挑戦』が重要なキーワードではないかと。いま振り返れば、体操服選びで古いモノサシを捨てたことが、私たちの挑戦の第一歩。そして『生徒のために』という新しいモノサシにぴったりと当てはまったのがadidasでした。
その後、2015年はアクティブラーニングの研究をはじめ、学校内で次々に新しい取り組みが生まれたのです」。
adidasの採用が、学校改革の起爆剤ともなったようだ。


京セラドームへの移動も、adidasに身を包めば
ワクワク楽しい!心地いい!

体操服を変えようという動きが出た当時の体育科主任であり、実際に選定の中心となった山下先生にお話をうかがった。「プレゼンテーションしてもらった体操服の中で、adidasはダントツ。質感といい、デザインといい、『良いものは良い!』ということを目の当たりにしました。
正直、価格は以前の体操服より高くなるのですが、それだけの価値が提供できるだろうと。オープンスクールの準備中、adidasを着せたマネキンに在校生たちが大騒ぎで群がった時はうれしかったですね」。
実際、これまでに保護者からの不満の声などは一切ないという。
さらに体育科では、新体操服導入後、6月の体育大会でも新しい試みを行った。それまで学校のグラウンドだった開催場所を、広々と整備された京セラドームへと変更。また、収容人数の多さを活かし、初めての中学・高校同時開催を実現。ドームでの開催が2回目となった2016年の体育大会当日も、adidasの体操服に身を包んだ1年生・2年生が元気に集まってきた。
「今は『体操服で現地集合!』と言えるようになりました。以前の体操服は生徒たちが着たがらなかったんですが、adidasなら校外でも堂々と歩けます」。山下先生は、学校改革のプロジェクトメンバーでもある。新しい体操服には、カッコ良さや運動しやすさを超える効果を感じているという。「生徒たちに自主性、積極性が出てきたと思います。
それは、僕ら教員の意識が変わったからかもしれない。何か新しいことを始めるのは怖いものです。でもプロジェクトを通じて、今後10年、20年を見据えてやるべきことが見えてきました。
生徒に挑戦せよと言うなら、まずは教員から。体育科にとっては、それがadidasの採用であり、京セラドームでの体育大会だったのです」。



クラブジャージも兼ねられるクオリティ。
愛校心と誇りを高めてくれる。

学校改革プロジェクトのメンバーであり、体育科で指導されている川之上先生と下川原先生からもお話をうかがった。
「僕はこのADSSさんからご提案いただいたエンブレムが気に入っているんですよね。洗練されたイメージで、グレード感もある。
校章を入れて伝統を汲みながらも、新しい風を吹かせてもらった気がします」と語ってくださったのは下川原先生。
川之上先生も「それ何のマーク?って、校外の方からよく聞かれるんですよ。学校のマークだと言ったら驚かれますね。このエンブレムが初芝富田林の伝統や誇りに思えるから、上質な体操服を提案してもらえて良かったと思っています」と高評価だ。「“生徒の満足”を第一に考えて良かったなと。この体操服とエンブレムのクオリティなら、クラブジャージも兼ねられますし」。
また、新体操服の導入を機に、体育科の先生方も、それまで個人でバラバラに用意していたジャージをadidasで統一した。
「生徒との距離感が縮まったと実感しています。生徒も『同じの着てる!』ってうれしそうです」
「生徒にとっては愛校心、僕らにとっては職場への誇りが高まる。adidasの体操服は、学校一丸で進んでいくという決意表明のようなもの。なぜ、もっと早く変えなかったのかと思うくらいです」と、先生方もすでに並々ならぬ愛着をお持ちのようだ。




第一印象は、かっこいいスポーツウェア。
機能性も品質もadidasならでは。
初芝富田林中学校2年生の保護者である青木様に、adidasの体操服について印象をうかがった。
青木様が初めてadidasの体操服をご覧になったのは、採寸会。「体操服というより、かっこいいスポーツウェアという印象!体操服に身を包んだ子供達が、すらっとしたスポーツマンに見えます」。
品質やデザインについても「動きやすくて軽い、なのにとても丈夫。洗濯しても乾きやすいので助かります。初芝富田林のエンブレムもかっこいい。体育大会で京セラドームに向かう子どもたちがすぐにわかります」と、好評いただいた。また、入学してからの購入方法についても「部活動に入部したばかりの頃はクラブジャージの代わりに体操服を着て練習をしていたので、洗い替えが必要になった時には主人がインターネットから追加注文をしてくれました。忙しくても24時間注文できるので便利ですよね」とのこと。
学校の「改革」は保護者の皆様も実感されているようで「当たり前のことは当たり前にやる。メリハリある指導をしてくださる中で、今日のように京セラドームで体育大会を行ったりと、時代に沿った教育をしてくださる初芝富田林に入学させて良かったと思います」と、語ってくださった。
学校に吹いてきた新しい「風」は、保護者の方々からも歓迎されているようだ。

最も多感な時期に、
女子生徒の心もつかむデザインがうれしい。

体育科以外の先生からもadidasの新体操服は好評だ。お話をうかがったのは1年生の学年主任である前中先生。
初芝富田林では、学年ごとのカラーとして、赤・青・緑を使い分けている。「今年の1年生のカラーは緑です。なかなか難しい色だと思いますが、とてもキレイに表現されています」と喜んでくださった。「先日は校外オリエンテーションで淡路島に行き、ずっと体操服で過ごしていました。ダボッとしていなくてスマートなデザインだから、これを着るとみんな活発に見えます」。
adidasの体操服は、男女共通のパターンではなく、女性の体型に合わせたwomen’sシルエットが採用されている。こうした工夫についても「女子生徒は、少しでもすっきり見えるほうがテンションが上がりますから。うれしい配慮ですよね」と、女性らしい視点で評価をいただいた。中高一貫校として、一人の生徒の成長を6年間見守っていく初芝富田林。「生徒たちの、最も多感な時期に関われることが私たち教員の喜びです。青春の思い出の1ページにadidasがあるって、素敵ですよね」と前中先生。
いつか生徒たちが大人になった時、「adidasとともに過ごした日々」を思い出す時がきっと来るのだろう。


「いい体操服」は、おのずと大切に扱う。
それは「自分自身」を大切にすることでもある。

本校は、男女共学の私立学校であり、中高通じて6年間の一貫教育を可能にしています。難関大学を目指せる高い学力を育むため、独自の教材開発や海外語学研修といった取り組みも進めてきました。
しかし、今後も続くであろう少子化社会、2020年からの大学入試改革を見据えた小中高の対応策競争など、私立学校を取り巻く状況はますます厳しいものになっていきます。初芝富田林が伸び続けていくためには、何らかの「挑戦」が必要でした。そんな時、若手の先生たちから学校改革を求める声が上がったのは私にとって非常にうれしいことであり、「初富教育改革プロジェクト委員会」を立ち上げました。
現在、様々な改革に向けての成案を得ています。体操服をadidasに変えたのも、とにかく「誇りが持てるものにしたい」という一心からです。そうすれば、生徒たちは自然とものを大切に扱うようになる。それは学校を大切にすることであり、自分自身を大切にすることにつながる。そんな思いでadidasの導入を決めましたが、導入後はじめて体育の授業を眺めた時は、あまりの見違えように感動を覚えました。
生徒たちや、保護者の皆様からの評判も上々。今後はスクールバッグや、高校の体操服のリニューアルも考えています。また、本校のマスコットキャラクターである『とんたん』を活用した学校PRも進んでいます。
「体操服から、初芝富田林は変わる」― 今後、校外でもどんどんadidasを着用することでこのことを発信していきたいと考えています。



