新入学時に
必要なものがすべて揃う!
学用品販売プラットフォーム「スクマ」特集号
合格発表から新入学までのわずかな期間、制服や学用品をそろえるために、学校・教員・各専門業者・保護者の方には大きな負担がかかっているのが現状です。
学校側と各専門業者は、注文から納品までの段取りを事前に整え、注文・集金のやりとり、在庫スペースの確保までが必要となり、保護者の方は各専門業者へそれぞれ注文・支払いをし、異なる日時・場所へ商品を受け取りにいくことが当たり前。
ADSSでは、かねてよりこれらの負担を軽減するべく、新しい受注方法やデリバリー方法について検討を重ねていましたが、この度、注文から納品までを一括で手配できる[学用品販売プラットフォーム スクマ]の運用を開始しました。
新入学時の作業負担を軽減する仕組みとして [学用品販売プラットフォーム スクマ]に、ご期待ください。
学用品販売プラットフォームの導入で
新入学時の学校・教員・保護者の負担を軽減!
新入学時の採寸をコーディネート。
事前準備と当日の進行がスマートに!
兵庫県雲雀丘学園 中・高等学校
『三密回避、待ったナシ』の状況を打破。
NO採寸&スクマがコロナ禍で利点を発揮する。
雲雀丘学園では、2021年の新入生からNO採寸(自宅でツールキットを使用し各自でサイズを決め専用のECサイトより直接注文する方法)&[学用品販売プラットフォーム スクマ]を導入した。
準備期間を考えると、全国的に新型コロナウイルス感染症対策(以下コロナ対策)が始まっていた頃だが、スクマ導入のきっかけにコロナ対策の影響等はあったのだろうか。事務室の荻野事務長に伺った。
雲雀丘学園ではコロナ対策として、全学年へのタブレット配布、手洗い場の増設、学食にパーテーション、全クラスにドアストッパーを設置するなど、ハード面の整備として万全の対策を打ち、ソフト面でも、手洗いは絶対、食事の時は黙食を徹底するなど、生徒一人ひとりの心がけを指導してきた。
2020年は修学旅行も体育祭も中止したが、現在は緊急事態宣言の緩和とともに、教師・関係業者と知恵を出しあって三密を避ける工夫のもと、できるだけ行事を実現するよう努力を続けているという。
新入生が制服、体操服、学用品を注文・購入する作業についてはどうだったのだろう。
「毎年、新入生向けガイダンス当日に採寸を行っていたので、時間がかかっていました。コロナに関係なく、会場での混雑回避が課題であったところに、コロナ対策が必要でまさに『三密回避、待ったナシの状況』になった」という。
そのヒントを探していたところに、ADSSから解決策としてNO採寸&[学用品販売プラットフォーム スクマ]が提案され、学校から各業者さんに取り次いだ。
採寸なしで、モバイルでの注文。そこに不安はなかったのだろうか。
「今まではその場で採寸していたので、自宅での採寸となると保護者の方からの問い合わせがでてくるかと思ったが、ふたをあけてみると学校にクレームはなかった」。
近ごろの保護者は、アパレルも通販サイトで注文することが多く、慣れているのかもしれない。
「プラットフォームサイトの操作性についても、全く問題はなかったようです」と言っていただけた。
また、一部の業者の商品は会場で試すことが出来たのだが、「毎年の様子を知る教員からは、『明らかに混雑状況が緩和された。いつもより2時間も早く終わるのは画期的』との声が聞かれた。会場での交通整理・誘導がかなり楽になったようです」とも。
保護者の方も、今までは6社ほどあった業者ごとに注文書を書く必要があったが、今回からは5業者分の申込での基本情報入力は1回で済み、クレジット対応もできる。
保護者の方、生徒へのメリットも大きいと感じておられる。では、初めての試みを実現するまでにはどんなご苦労があったのだろか。
「プラットフォームの構築に関しては、業者の協力を取り付けないといけない。ADSSさんに説明会を開いていただくなど御協力いただきましたが、主体が学校という姿勢は崩してはいけないと思っています」とのこと。現場・利用者・業者それぞれの要望をよく知る学校が主体となって取り組むからこそ、各立場が納得する着地点がみつかるのだろう。
最後に、今後の改善点や希望を伺った。
「理想的な姿は、全保護者がNO採寸&プラットフォームの仕組みを理解して期日までに注文すること。返品交換がゼロであること。靴については実際に履いてみたいという意見も多かった」とおっしゃった。
実施したからこそわかるこのような課題を取り除き、今後は全アイテムのNO採寸が目標という。業者間での連携をはかりながら、ますますの進化を遂げることが期待される。
福岡県九州国際大学付属高等学校
学校、保護者・生徒、業者すべてにとって価値がある。
スクマは学用品販売システムの“救世主‘’となる。
2021年3月18-19日。九州国際大学付属高等学校(以下、九国)では、新入生と保護者が物品購入のため登校していた。毎年、一千名を超える生徒と保護者で会場内と周辺は大変混雑していたそうだが、今年は時間予約制のため、入口でのコロナ対策も含め、予約の確認作業から物品購入まで、すべてのやりとりが少人数でゆったりとスムーズに行われていた。
九国は、制服も含め、体操服、学用品に対してスクマを導入した全国初の学校であるが、実は[学用品販売プラットフォーム スクマ]の構想段階からADSSと共に検討を重ねられたという。
導入の経緯を事務部の松尾部長に伺った。
スクマ導入に至る経緯はどの様なものだったのだろう。
「事務部長に着任した2019年春、物品販売日のことです。生徒と保護者が両手に教材を持ち歩き、公共交通機関などで帰路につく様子を見てなんとか改善できないものかと強く感じました。そこで、体操服を受注し、すでに独自の物流システムで生徒の自宅に配送していたADSSに相談したのがその年の秋のことでした」。
年明け1月には新型コロナウイルスが世界規模で猛威を振るい始め、社会的にも三密回避に焦点が注がれる。
「2020年5月には、学校主催で物品販売業者を対象に、新たな生活様式を踏まえた新物品発注システムについての説明会を開催し、賛同の有無の打診を行いました。その後もADSSと業務提携を図りながら、各業者の方々にヒアリングを行い改善と検証を重ねました」。
物品販売業者は多岐に亘り、受注方法、支払方法など、それぞれ異なるルールを調整するのは大変なことではあったが、奇しくもコロナ禍の社会情勢が、松尾部長の思い描いているビジョンの具現化を一気に後押ししたようだ。
私立の学校が新しいサービスに取り組む意義とは?
九国は福岡県内で受験者数最多を誇る有名校。
スクマという新しいサービスを取り入れることは学校運営上どのような意味を持つのか、副校長の藤田先生に伺った。
「私立の学校にとって生徒は顧客。顧客満足度を高めるために、出来る限りのことをする。ときには思い切って改革する必要もあると思っています」と、きっぱり。常に先進性が評価されている学校という自負もあったのだろうか。
「他校に追随するより、どうせやるなら一番にやろうと思いました。新しいことを始めるためには人材も割かねばならず、大変なエネルギーもいることですが、ADSSさんの企画力と突破力に助けられました」と力強い言葉をいただいた。
実施しての感想と今後の課題を伺った。
藤田副校長、松尾部長、お二人から共通して聞かれたことがある。
まず、今までは新入生説明会(物品購入日)当日までわからなかった二次手続者数の概数の把握が、予約者をカウントすることで1日前には判明するという利点。そして、ITの急速な普及により、保護者のITスキルが想像以上に高く、予約手続や注文に際してもトラブルがほぼなかったことからも、「スクマというシステムは時代の要請」とおっしゃったことだ。
今後の課題については、来場者などの人数をリアルタイムに反映できるようにしたいとのこと。
さらに、事前配布している保護者向けの説明書をよりブラッシュアップすることで重要な項目をさらに明確にアピールし使い易くすること。
これらの課題点についても、柔軟性と実行力でクリアできるであろうと展望は明るい。
その根底には、[学用品販売プラットフォーム スクマ]は、学校、保護者、生徒、業者のすべてにとって価値あるものという確信があるからだろう。