ADSSのダイレクトコミュニケーション。
そのひとつのカタチが「NO採寸」。
特別号
世界で活躍するトップアスリートたちに人気のアディダス。
そのブランドエッセンスを体操服に反映したadidas SCHOOL CATEGORYは、高い機能性やデザイン性で生徒や保護者の支持を集め、年々採用校が増え続けている。
しかし、採用校が増えれば増えるほど、相反する課題も浮き彫りになってきた。
それは、入試の合格発表から入学式までのわずかな期間で、採寸から納品までをカバーするためのより強固な体制づくりの必要性だ。
生徒一人ひとりとのダイレクトコミュニケーションを目指しているADSSでは、サイズ合わせした体操服を入学式までに届けることを使命としているが、対面採寸が難しい学校にも確実に対応しなくてはならない。
ADSSでは「NO採寸」システムを通して、そうした学校との新しいダイレクトコミュニケーションの確立を目指している。
次々と入る要請と物理的に対応できない
ジレンマを「NO採寸」が解消。
私たちADSSは取扱商品の魅力もあり、年々声を掛けていただく学校が増えています。それ自体はとても嬉しいことですが、採寸に行く学校までの距離的な問題や採寸から納品までの期間的な問題で、限られたスタッフと現状の体制では対応ができずお断りすることもありました。
このジレンマを解消する手段として、ご採用校が増えても対応できる仕組みづくりを考えていたところ、トヨタ工業学園様に新しい試みへの協力をいただけることになりました。
トヨタ工業学園様は全国から生徒が集まりますが、入学式までに全生徒が集まる日がありません。集まるのはスタートの日だけなので、そこからサイズ合わせをするとなると必要な日に間に合わない可能性があります。それなら、必要な日に届けるにはどうすれば良いか? 試着しないでサイズを合わせるにはどうするのか?
こうした課題についてトヨタ工業学園様と情報や意見を交換しながら、自宅で採寸できる「NO採寸」キットが完成し、これまで対応できていなかった学校へもアディダスの商品が提供できるようになりました。
アフターコロナの採寸は、
デジタル化と標準採寸の2wayへ。
「NO採寸」は決められた日時に特定の場所へ人を集めることなく、自分のペースで採寸できる安全で便利なリモートシステムです。
この先進性は今回の突然のコロナ禍においても活躍し、採寸会が中止になっていた学校でもサイズ合わせができ、入学式までに商品を届けることができました。
この経験を踏まえアフターコロナの時代では、採寸方法をデジタル化した「NO採寸」とこれまで通りの「標準採寸」の2種類を用意し、お客様の状況に応じて会場注文かネット注文かを選べるようにしていきたいと思っています。そして、いまの「NO採寸」のノウハウはその最初の一歩にしたいと考えています。
新入生にとって入学式は新しい人生の節目となります。その大切な日に気持ちよく学生生活をスタートしてもらうには、あるべき商品が必ず手元にあることが絶対条件です。
私たちADSSはどのような状況下においても、安心確実な商品提供を会社の使命として、今後も全国から寄せられるお客様の期待にお応えしていきたいと思います。
ADSSには「NO採寸」というシステムがある。
これは、生徒が決められた日時に一斉に集まらなくても、自宅でツールキットを使って各自が採寸し、専用のURLやQRコードにアクセスして直接オーダーできるというものだ。
もともとは県外など遠方から通う生徒が多く、決められた日時に集まることが難しい学校のために開発されたものだが、コロナ禍においては最適のシステムとして一躍脚光を浴びることになった。
「3密」回避だけでなく、さまざまなメリットのある「NO採寸」。採用した学校担当者にその経緯と理由、便利さをレポートした。
トヨタ工業学園
採寸業務の大幅削減が最大の魅力。
短期間にスピーディに対応できる新時代のシステム。
「NO採寸」システムの実施が今年で2年目になるトヨタ工業学園。
まだコロナ禍ではなかった昨年4月にいち早くこのシステムを採用したのは、どんなメリットや魅力を感じたからだろうか。その理由をシニアエキスパート 西尾 嘉巨様に伺った。
「4月は新入生を受け入れる準備などで業務が過密になり、職員は日々時間に追われます。そんな忙しい状況下では、体操服の採寸・納品・配布、ときには返品・交換といった業務は職員にとって相当な負担になります。それに費やす時間を大幅に削減できるのが最大の魅力でしたね」と当時の心境を語ってくれた。
「もともと体操服のような個人の買い物は学校が取りまとめるよりも、自分で買って用意する方が理に適っているという思いもありました。しかしそうするにも、生徒と直接取引できるメーカーはない。そんな時にADSSさんから対応できるという提案がありましたので」と、もうひとつの採用理由も話していただけた。
トヨタ工業学園は遠方からの入学生が多く、集まって何かをするとなると随分前から準備を進める必要がある。
そのため、2月上旬の入試の合否発表の後、体操服の注文方法を説明するまでに必要な1週間から10日間を経て、納品までわずか3週間程度という厳しいスケジュールでは、生徒を集めて採寸するには相当な事前準備と職員の方々の努力が必要になる。
しかし「NO採寸」システムは生徒を集める必要がないので、短期間で受注から納品まで滞りなくスピーディに対応でき、これまでほとんどトラブルもない。この利便性と実績が職員の方々の大きな信頼を得ているのだ。
3年目となる来年に向けての改善点や要望については、「あえて挙げるなら、生徒の注文や納品状況を確認できるEC画面の更新がよりタイムリーになれば。それと、トラブル発生時の対応で学校サイドが状況把握できる情報をできるだけ迅速に、という2点ぐらいですね。他はとても満足しています」とのこと。
「色やシルエットなど世間の流行を踏まえながら、今後もより良い提案をしていただきたい。私たち職員も時代遅れにならないようにして、ADSSさんと一緒に生徒が憧れるアイテムを提供していきたいですね」と、最後は笑顔で温かい言葉をいただいた。
札幌光星中学校・高等学校
迅速なカスタマイズ対応で初採用。
来年も完成度の高い「NO採寸」を予定!
2014年にアディダスの体操服を採用いただいてから、ADSSは毎年春に札幌光星高等学校へ採寸に伺っている。しかし今年は例年と違い、新型コロナウイルス感染防止対策として3密を避けるため、初めて「NO採寸」システムを採用した。
「生徒の命を守る」ことを念頭に、小松先生は「生徒への感染リスクを避けるには『NO採寸』は最適。入学手続き日に行う採寸会は、希望に満ちている新入生と保護者を迎える大切な日。これまでのADSSの合理的かつ完成度の高い親切で丁寧な採寸会は高く評価しています。コロナ禍でなければ例年の方法で採寸をお願いしていたので、この新しい試みはできなかったでしょうね」と打ち明けてくれた。
続けて「他校用に準備されていたシステムだったのですが、当校用へのカスタマイズ対応も早くスムーズに導入できました。生徒からは不便だったとか、大変だったとかの声はありませんでしたよ」と、対応の良さや完成度の高さも満足いただけたようだ。
「NO採寸」システムは生徒とADSSの直接のやりとりが大半となり、これまでの採寸作業に比べ先生の関わりがかなり少なくなる。それだけに、ADSSに対する絶対的な信頼がなければ、採用も難しかったかもしれない。
ADSSでは札幌光星高等学校との取引が始まって以来、社長を筆頭に多くのスタッフが幾度となく足を運び、さまざまな意見交換をしながらつながりを深めてきた。そうした背景があるからこそ、初めての採寸方法でも小松先生は安心して採用できたに違いない。
2021年もおそらくコロナ禍は終息していないだろう。小松先生も同じ考えで、来年も「NO採寸」システムにする予定だという。
それをお聞きした上で、もっとニーズに応えるためのアドバイスをお願いすると「今の学生は服に綻びができると、補修はしないで買い換えます。カッコ良いものはカッコ良く着たいのです。ADSSさんには生徒たちがカッコ良いと思うデザイン、着てみたいと憧れるアイテムをぜひ提案し続けて欲しいですね」と期待をこめて締めくくってくれた。
東洋女子高等学校
自宅で採寸、ネットで注文。
感染リスクのない合理的な採寸システム。
新型コロナウイルスの感染リスクは、東洋女子高等学校の行事にも大きな影響を与えていた。3月に予定していた新入生の体操服採寸が、生徒を一か所に集められないため延期。その後の日程が決められない状況となっていた。
そんな悩みを抱えていた入試広報室に、ADSSが兼ねてから開発していた「NO採寸」システムを提案。無事に採寸を終わらせ納品することができた。その感想を入試広報室の篠田事務長、黒岩主任に伺った。
「このシステムは自宅で採寸できるので、感染リスクがなくとても安心でした。また、フィット感が大切な体操服は、実際に着てみないとサイズのズレ感が出るのでは?と心配しましたが、正確に測定できる採寸ツールなのでそんな声も聞かれなかった」と篠田事務長。
黒岩主任も「うちは女子校でもあり、女子生徒は服のサイズが違うのは嫌なもの。でも、このツールは自分で測っても誤差が少ないし、時間も取られないのでとても好評でした」と話してくれた。
「NO採寸」システムはコロナ禍のために急遽作られたものではなく、もともとは遠方から通う生徒が多い学校のためにADSSが数年前に開発したものだった。生徒は説明書に従って身丈や肩幅などを測り、サイズスペック表で適合サイズを確認し、インターネットの専用サイトで注文するというシステムだ。
篠田事務長は「まず、人手が必要なく合理的。サイズのズレもほとんどないし短時間で終わる。何より自分の都合に合わせて何時でも測れる。コロナ禍に関係なく便利ですね」と高評価。
黒岩主任には2021年に向けての要望を尋ねると「いまのツールをブラッシュアップするだけで良いのでは」と、こちらも満足の声をいただけた。今年は全国で数校の予定だった「NO採寸」システムは、コロナ禍により急増。
このニーズからも注目度が高いシステムであることが証明された。
ADSS学用品プラットフォームサイト始動! 2021年春オープン予定!
制服から学用品まで。
ひとつの窓口で注文&納品をオールカバー!
新入学時に制服や学用品を準備する場合、保護者の皆さんは各専門業者へそれぞれ注文・支払いし、異なる日時・場所へ商品を受け取りに行きます。
このように現状では、合格発表からわずかな期間に何度もいろんな場所へ行かなければならず、とても手間の掛かる購入方法になっています。
そこで、かねてから新しい受注方法やデリバリー方法について検討していたADSSでは、保護者や各業者の方の手間や煩わしさを解消するべく、注文から納品まで一括で手配できる専用サイトの開発に取り組んでいます。
現在、2021年の運用開始にむけて進捗していますので、便利で手間いらずのADSS学用品販売プラットフォームサイトにぜひご期待ください。