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adidas[SCHOOL CATEGORY]の導入は、
体育の時間を変えただけではなかった。
栄北高等学校の絆を強め、その存在を校外へ、海外へとアピールした。
ブランディングの効果は想像以上だった。
栄北高校とadidasのブランディング活動の軌跡

栄北高等学校がadidas[SCHOOL CATEGORY]を採用して4年を迎える。採用を決めた2008年度は体育の授業で着用する「体操服」が、おしゃれでかっこ良くなったと評価された。翌2009年度には「クラブ活動でもadidasを!」という声がおこり、7つのクラブでクラブウェアを導入。
体操服との統一感を保ちつつ、各クラブのオリジナリティを表現するには、3本ラインをシンボルとするadidasのブランドイメージがぴたりとはまった。
2010年度になると、栄北高等学校にadidasは自然と浸透していった。生徒との一体感を意識してか、プライベートでもadidasを購入する教員が多くなったことをうけ、教員用のadidasウェアが導入された。さらに同年、adidasブランドを着た生徒たちが、元気いっぱい箱根への校外学習へと飛び出し、栄北高等学校のブランド力を学校の外でもアピール。高校野球・夏の県予選大会の応援では、スタンドをadidasブランドで埋め尽くし、他校の応援とは圧倒的な差をつけた。
そして2011年度の春。オーストラリアへの修学旅行に、adidasのポロシャツが採用された。世界に通用するadidasブランドを海外で身につけている誇り。
生徒たちはオーストラリアの空の下で心をひとつにし、一生の思い出をつくった。栄北高等学校とadidasが出会ってから、学校のブランディング戦略は、生徒、教員、保護者を良い意味で巻き込んだ大きなうねりとなった。この成功体験は、学校全体のモチベーション向上へとつながっているのだ。
今後は、帽子、シューズといったadidasの新アイテムを投入することも検討されるなど、新しい取り組みはさらに進んでいる。

体操服にトップブランドを取り入れた先駆けとして。
栄北高校=adidasというイメージが、学校内外へ浸透している。

体操服にトップブランドを取り入れた先駆けとして。栄北高校=adidasというイメージが、学校内外へ浸透している。
栄北高等学校 加村 恵司 校長

体操服を一新する。このプロジェクトが始動したとき、加村校長は教頭として関わっていた。私学にとってブランドの制服や体操服の採用はもはや一般的。しかし、体操服にトップブランドのadidasを採用した学校として、栄北高等学校は先駆けであったといえる。

「体操服で電車に乗りたくないという生徒の声を聞いた」と校長は振り返る。生徒にとっては、体操服も学生服も自分を表現する服であることに変わりはない。校内でも校外でも自信を持って服を着ることは、生徒たちの自尊心を育てる。ステイタスのあるトップブランドを着るという経験は、見た目の満足感だけにとどまらない。トップブランドを着るにふさわしい自分という意識の始まりでもあるのだ。

もうひとつ特筆すべきは、みんなでadidasを着ているという「ビジュアル面での統一感は、メンタル面での一体感を生むという効果を、みんなが実感したことである。」始まりは「体操服」というひとつのアイテムであったが、「クラブウェア」「教員ウェア」「修学旅行でのポロシャツ」とadidasブランドのアイテムが増えていくたびに、教員と生徒の一体感・絆が目に見えて強まっていくのを感じたという。

「世界のトップブランドを身につけることで、栄北高等学校の生徒であることに自信と誇りを持ってほしかった」。そう語る加村校長は、「その願いは、adidasだから叶った」と付け加えた。

体操服にトップブランドを取り入れた先駆けとして。栄北高校=adidasというイメージが、学校内外へ浸透している。

「着ているのがうれしい!」という生徒の声が
adidas[SCHOOL CATEGORY]導入の成果を物語る。

「着ているのがうれしい!」という生徒の声がadidas[SCHOOL CATEGORY]導入の成果を物語る。

adidas[SCHOOL CATEGORY]を導入して、生徒たちの態度は明らかに変わった。
家から遠征先まで体操服で移動するときも誇らしげに見える。
他校の生徒からの羨望の声も、生徒の心にいい意味でのプライドを育ててくれた。加村校長が教頭時代から検討していたポロシャツ導入も、今年のメルボルンへの修学旅行から実現した。
気温の高いメルボルンで通気性と吸汗性に優れ、動きやすいポロシャツは生徒から大好評。生徒の意思を何よりも尊重したいという校長にとって「生徒が喜んで着ている」という事実が一番うれしいことだという。
修学旅行の集合写真をみると、栄北の統一感と現代の若者らしいおしゃれ感にあふれていることは誰の目にもあきらか。
「栄北高校=adidasというイメージが、学校内外へ浸透していると実感している」と力強い言葉をいただいた。

体操服から始まったadidasブランドの導入は、早くも翌年には、「クラブウェア」にも波及した。
それは、体操服を実際に身につけた生徒、その様子を知る教員・保護者たちから、adidasの機能性、デザイン性が認められた、ひとつの証ともいえる。
毎年、全国レベルで優秀な成績を収めているダンス部・空手部の顧問の先生に、導入の理由、導入後の反応などをうかがった。

栄北としての一体感と、ダンス部としてのオリジナリティ。
両方を兼ね備えたクラブウェアの導入は大正解!

栄北としての一体感と、ダンス部としてのオリジナリティ。両方を兼ね備えたクラブウェアの導入は大正解!
栄北高等学校 五十嵐 陽子 ダンス部顧問

クラブ ウェアもadidasにと思われたのは、なぜですか?という問いに「adidasは、見た目とシルエットがキレイなんです」と五十嵐先生は即答した。
身体能力だけでなく、アーティスティックな要素も評価に大きく左右するダンスという競技。
部員たちにとっても「見た目」の素敵さは常に気になるところだ。普段の練習だけでなく、遠征先にadidasを着ていくということについても、生徒たちから不満の声は聞いたことがないという。
初めてクラブウェアを遠征先で披露したとき、他校生から「どうしたの!クラブのジャージがadidasなの!?ずるい!」と言われたと、生徒から笑顔で報告があった。生徒が自信を持って競技に臨めたのは言うまでもない。クラブウェアの導入は大正解だったようだ。
「制服だけでなく、体操服、クラブウェアまで統一したイメージ作りをできるのは私立の学校の特権。adidasはデザイン面だけでなく、吸汗性、通気性、速乾性すべてが申し分ない。
ひとつだけリクエストとして、生地とラインの色のバリエーションがもう少しあれば」と言われた。統一感を持たせつつ、よりオリジナリティを持てるように。クラブウェアの進化が今後も期待されている。

激しい動きの邪魔にならないストレッチ感。
OGからも羨ましがられるかっこ良いシルエットに大満足。

激しい動きの邪魔にならないストレッチ感。OGからも羨ましがられるかっこ良いシルエットに大満足。

「みんな、集合!」。五十嵐先生の掛け声に「はい!」と大きな声で答える部員たち。きびきびと集合する様子は、さすが実力のあるダンス部と感心しきり。
約30名の部員から、クラブウェアの感想を聞いた。adidasのウェアは、洗濯しても一晩で乾くぐらいに速乾性がある。このことに注目する部員は多く、「お母さんがとってもよろこんでいる」「練習が毎日続いても心配なし!」と高評価。五十嵐先生とOGで考えたデザインは「かっこいいから、ダンス部の象徴としてずっと着続けたい!」と、現役部員からも大好評。「ストレッチが効いているので動きやすい」「風通しがいい」「軽いからダンスの負担にならない。持ち運びもラク」という意見もあった。白、黒、赤のコントラストと、印象的なデザインのバックプリントは遠征先でもよく目立ち、栄北ダンス部の存在を周囲にアピールしている。

「一流選手は一流のモノを身につけている」
大学時代の恩師に言われた言葉が心に残っていた。

「一流選手は一流のモノを身につけている」大学時代の恩師に言われた言葉が心に残っていた。
栄北高等学校 小林 徹 空手道部顧問

「一流のモノが一流をつくる。それは、ブランドが生徒の精神面にも良い影響を与えているということ」と小林先生。ご自身が大学時代、空手道部の監督から言われた言葉だ。adidasのクラブウェアを導入してから、この意味を実感できたと先生は言う。「たとえば、生徒が遠征に行く時、家から会場まで、自分の気に入らない服を着ているのと、adidasブランドを着ているとでは、移動時間中の態度まで変わってくる。自然と背筋もピンと伸びる。身体の中心に肝が据わる。武道に必要な精神面にもじんわりと浸透する。」そんな眼には見えない効果もあるようだ。

実際に、学外の試合にクラブウェアを着ていくようになって、生徒たちには明らかに変化があった。「僕たち、adidasだから」と他校の生徒に話す部員の顔は輝いている。生徒たちだけでなく、小林先生自身も他校の先生からクラブウェアについて褒められるとき、ブランドの持つ力を感じたという。「生徒たちの精神面と実力面も、adidasブランドに負けないように、誇り高く育ってほしい」と、小林先生は目を細めた。

胸元に輝く金色のエンブレムマークは、
「金メダルを取ってほしい!」という先生からのメッセージ。

胸元に輝く金色のエンブレムマークは、「金メダルを取ってほしい!」という先生からのメッセージ。

約20名の部員のうち、1年生は8名。初めてクラブウェアを着た時、「軽くてびっくりした」という。「色のバランスがかっこいい」「白色だから遠くからも目立つし、黒と赤のラインも効いている」と、デザインにも大満足。2・3年生からも、「白と赤と黒のコントラストがいい」という意見が一番に聞かれた。
空手道部では、道着を着る以外はクラブウェアが基本。基礎トレーニングも毎回みっちりと行うが、「風通しがいいから、激しい動きをしても快適」「ゆとりがあるので動きやすい」と高評価。
胸元を飾る金色のエンブレムマークは空手道部ならではのデザイン。そこには「金メダルを取ってほしい!」という小林先生の願いが込められている。

adidas[SCHOOL CATEGORY]を導入して4年。
生徒は誇りを、教員と生徒は一体感を、学校はブランド力を持った。

栄北高等学校 斉藤 秀信 募集広報科長

2008年の新体操服導入の際に、中心となってプロジェクトをすすめられた募集広報科長の斉藤先生は、導入を検討していた当時の様子をこう振り返った。「10社ほどの体操服を並べて生徒に見せたとき、adidasは断トツで一番人気だった。adidasと聞くとみんなの目が輝いた。
『あのadidas!』。知らない生徒はいなかった。
このブランドなら間違いない!と確信した」。
それから4年。「栄北高等学校といえばadidas」と言われるほどに、学校内外にイメージは浸透している。「我が校ではウェブサイトにも体操服を載せているが、入学を検討する際、制服だけでなく体操服にも注目する生徒は多く、実際に受験者も増えた」という。
「体操服の導入が、これほどまでに生徒・教員の意識、学校のブランド力に影響を及ぼすとは思ってもいなかった。
体操服導入以降は、クラブウェアにしても、教員のウェア、ポロシャツと、こちらサイドからの働きかけで実現したというより、自然とそういう流れになったと言える。実際に着ている生徒、そのまわりの教員、保護者の方までが、自発的に『もっとadidasを取り入れたい』と思ってくれた」。そう言って、adidasブランド導入の火付け役である斉藤先生は笑顔になった。

教員と生徒の垣根を越えた一体感。
adidasの3本ラインが作り出した堅い絆。

教員と生徒の垣根を越えた一体感。adidasの3本ラインが作り出した堅い絆。

体操服の力を感じたのは、日常だけではない。「箱根への校外学習や高校野球・夏の県予選大会の時もブランド力を実感した」と斉藤先生。今までは、校外で積極的に体操服を着る生徒はいなかった。ところが、adidasブランドの体操服を採用してからは変わった。夏の県予選大会で「みんなでadidasを着て応援に行こう!」と、選択したのは生徒だった。熱気一杯のスタンドで汗びっしょりになってもadidasなら大丈夫、軽くて動きやすいから力いっぱい応援できる、何よりadidas一色になる応援スタンドはかっこいい!それが選択の理由だった。予選大会当日、栄北高等学校の応援スタンドは、adidasに身を包んだ生徒・教員で埋め尽くされた。照りつける太陽の下、選手と生徒、教員がまさに「心をひとつ」にして戦った。その統一感と元気はつらつとした様子が相手校の応援席を圧倒していたのは言うまでもない。adidasブランドが生み出した統一感への憧れは、教員の間にも広がっていったという。「最初は体育の教員だけが着ていたが、ほかの先生もジャージを買うときはadidasを選ぶようになり、2011年度には教員用にadidasブランドを正式に採用しました」。「体育祭で先生チームが綱引きに登場したとき、ずらりと並んだ赤ラインに『先生たちが一致団結したように感じた』と保護者の方から感想をいただいた」こともある。教員は赤ライン、生徒は白ライン、色こそ違え、栄北の一員としての一体感を常に感じさせるのがブランドが作り出すイメージ効果。生徒と教員の絆を今まで以上に深めた点においてもadidasブランドが果たした役割は大きい。

栄北高等学校のステイタスを高め、その名を広める。
adidasブランドならそれが可能だ。

栄北高等学校のステイタスを高め、その名を広める。adidasブランドならそれが可能だ。

「これからは、帽子、靴などのアイテムにもadidas製品を取り入れ、よりステイタスの高い統一感を打ち出したい」と斉藤先生が考えられているのには理由がある。「実は我が校は、約1,000名の生徒のうち、約150名が兄弟姉妹に在校生、卒業生を持つというのが大きな特徴。現在も26組が兄弟姉妹で在籍しています」。このデータは、栄北高等学校が保護者から信頼を得ている大きな証といえるだろう。「生徒・保護者の双方から得ているこの信頼を裏切らないためにも、常に新しいことに挑戦し、進化し続ける学校でありたい。今後も、学校のブランディングの象徴として、adidasブランドを活用していきたいし、adidasブランドならそれが可能だ」。実際に学校のブランディング戦略を成功に導き、さらなる飛躍を目指す。斉藤先生の言葉には力強さがあふれていた。

栄北高等学校のステイタスを高め、その名を広める。adidasブランドならそれが可能だ。

「人間是宝」を建学の精神に生徒一人ひとりの可能性を引き出す「栄北高等学校」。

「体操服をadidasに!」。
栄北高等学校のブランディング戦略は、ここからスタートした。
「体操服というひとつのアイテムにトップブランドを導入することが、学校全体のブランド化にどのような影響を及ぼすのか」。その秘密を探ろうと訪れた栄北高等学校で感じたのは、「みんな一緒に学校を盛り上げよう」というシンプルで力強いメッセージだった。「adidasを着るのがうれしい⇒周りに認められる⇒いろんなことに前向きに取り組みたくなる⇒生徒と教員の絆が深まる⇒愛校心がわいてくる」このような前向きな熱意が、学校外へも伝わらないはずがない。adidasのアイテムを新たに導入することは、学校関係者が一丸となって、「新しいワクワクすることに挑戦している」というひとつの大きなムーブメントなのだ。アイテムが増えるごとに、学校全体のステイタスがアップしていったのは当然の結果だった。いま、全国の高等学校が、受験者・入学者確保のため、また、生徒・保護者の満足度を向上させるため、学校独自のブランド作りを模索している。その中で、栄北高等学校のブランディング戦略は確実に成功を収め、さらなる発展が期待できると言っていいだろう。今後も栄北高校×adidasの相乗効果が巻き起こすポジティブなスパイラルから、目が離せない。

「人間是宝」を建学の精神に生徒一人ひとりの可能性を引き出す「栄北高等学校」。

埼玉県伊奈町の緑豊かな自然環境の中、2000年に開校した栄北高等学校は、小学校から大学までの12校を擁する学校法人佐藤栄学園の高校として地域に親しまれている。普通科と自動車科を設置し、進学を目指す生徒から自動車のスペシャリストを目指す生徒まで、生徒一人ひとりの可能性を引き出すカリキュラムが特徴だ。特に平成22年度には現役合格率93.2%を達成するなど、現役合格率の伸びが著しい。国公立大学をはじめ、早慶上智といわれる超難関大学への現役合格を目標とする普通科の特類選抜が広く注目されている。また勉学だけでなく、4年連続インターハイ出場の自転車競技部、全日本ダンスコンクール埼玉県予選最優秀賞を受賞し、2年連続埼玉県代表となった。ダンス部など、全国レベルで活躍している部活動が充実しているのも特徴のひとつ。「今日学べ」を校訓とする栄北高等学校では、生徒と教員たちが一丸となって、今この時も、夢に向かって邁進している。