立教女学院中学校・高等学校
女子専用シルエットは、当校が全国初の採用です。

今年創立131周年を迎える立教女学院は、キリスト教にもとづく女子教育を教育理念に掲げた学校です。
駅のすぐ近くという立地ながら、緑豊かなキャンパスに小学校から短期大学までが集まっています。その中学校と高等学校で、2008年4月より adidas[SCHOOL CATEGORY]の女子専用シルエット(WOMEN’S)が、全国で初めて採用されました。実は、この 立教女学院は、その開発に際しておこなわれた、昨年秋の着用モニタリングにも協力してくれていたのです。それらの経緯も含めたお話を、体育科の渡辺由美子先生と村田千香子先生が語ってくれました。

渡辺由美子先生(以下、渡辺)立教女学院の体育の方針は「健康な体づくり」です。スポーツに特に力を入れているわけではないのですが、もともと体操服はオリジナルのものを作成していました。前の体操服を作ったのが7年ほど前で、それが生徒には「スタイルがよく見えない」とあまり評判がよくなかったんです。学校としてはモデルチェンジをしたら6年くらいは使い続けたいという意識があり、昨年になってようやくモデルチェンジをすることになりました。
村田千香子先生(以下、村田)モデルチェンジが決まってからサンプルをいくつか取り寄せて検討していたところに、このスクールスポーツウェアの話を耳にして。adidasが体操服を出しているとは知らなかったので驚きました。
渡辺送ってもらったサンプルを手にした瞬間に、質の違いがわかりました。手で触って感じた素材の質もよかったですし、サンプルはとにかくかっこよかったです。
村田それまで体操服は機能が最優先されるため、ファッション性やデザイン性を求めたこともなく、また求めるものでもないと思っていました。
渡辺デザイン性だけでなく、機能面でも優れているのがすぐにわかったので、迷う気持ちはありませんでした。問題は、値段がこれまでの体操服の価格帯に比べると高くなるということだけで。
村田価格はもちろん気になったのですが、大きな問題だったというわけではありません。6年くらいは使っていくものだし、生徒が満足できるものを使用することを中心に考えていきました。採用を決定して話をしているうちに、女性専用シルエットのモニタリングにも協力することが決まりました。
女子生徒のことを考えた体操服ですね。

渡辺中高生の体つきが大人とは違う点に注目されているのもさすがだと思いました。モニタリングは去年の9月の後半から約2週間ほど、S/M/Lの3サイズをそれぞれ3人ずつ生徒に着用させました。実際に着用して感じたことを、製品への感想や意見としていろいろと言わせてもらいました。
村田モニタリングした結果、生徒には好評で「スタイルがよく見える」とか「速乾性に優れている」という感想がありました。
周りにいた生徒も「こんなにおしゃれなものが本当に体育着になるの?」とか「早く着たい」とか、興味津々でしたね。
渡辺サイズや機能については、率直な意見も出させてもらいました。実際の製品に反映された意見と反映されていない意見がありましたが、4月になって実際の製品を見たときには、気になる点はほとんどなくなっていたと思います。ただ、Tシャツとウォームアップジャケットのどちらも襟があるので、重ねて着たときに襟がダブルになってしまうのはちょっと首元が重くなってしまいどうかなと思います。
ファッションに敏感な生徒たちも気に入りました。

村田機能性がいいのはもちろんですが、フィット性が特に優れていると感じています。だぶつかないのがいいですね。
渡辺動きやすい。
村田動きが軽やか。
渡辺色合いもさわやかだし、スタイルがよく見えますね。以前のものが、その意味で本当に不評だったので…。シルエットを見ただけでも差があるのがわかります。ファッション性も機能性も、前のものとは比べ物にならない。
村田当校は中高生でも制服がなくて、生徒はみな私服を楽しんでいます。そういった生徒の内なる気持ちとも合致したんでしょう。中学2年生以上は任意での購入なのですが、高校3年生でも購入している生徒が意外と多いのには驚きました。
渡辺ファッション的な感覚から、学校以外の場所でも着られるという意識もあるみたいです。本当にいいものだと思うので、とにかく大切に着ていってほしいですね。
