岡崎城西高等学校
勉強とスポーツ、どちらもガンバリたい。
独創の“文武両道”教育で期待に応える岡崎城西高等学校。

「勉強もスポーツも両方頑張りたいので、ここに決めました」。
岡崎城西高等学校を選んだ理由を尋ねると、多くの生徒がこう答えてくれた。
多くの特色ある高校がひしめきあうなか、あえて「岡崎城西高等学校に通う魅力は何か?」を探っていくと、独創的な文武両道の教育方針が生徒や保護者の大きな共感を得ていることが分かる。
勉強もスポーツも自分の可能性にチャレンジしたい高校時代、入学時にどちらかを選択しなければならない高校が多いのも実情だ。
しかし、岡崎城西高等学校では入学時に「学業中心型」「文武両道型」など4つのコースが用意されており、2年に進級する際にもコースを変更することができる。
つまり、1年生の時には勉強もクラブ活動も納得いくまでチャレンジできるため、可能性への挑戦を最大限にサポートしてくれる高校そのものなのだ。
「もう少し勉強に力を入れたいので、2年になる時に国公立大学を狙えるコースに変更しました」。
甲子園出場を目指している野球部2年生の生徒が語ったこのひと言が、高いレベルでの文武両道を実践している岡崎城西高等学校の魅力を確認させてくれた。
先生も生徒と一緒に汗を流す。
伝統の夏山合宿に育まれた精神が息づく。

岡崎城西高等学校には40年間続く伝統行事として夏山合宿がある。
男女共学になってからは希望者のみの参加となったが、それまでは先生の引率で全校生徒で北アルプスの奥穂高岳、槍ヶ岳に登っていた。
「山登りは口先だけでは登れません。ごまかしが利かないから」。
後藤校長先生のこの言葉は、先生も生徒と共に苦労を共有し助け合いながら目的を達成する、岡崎城西高等学校の教育方針を表している。
「一緒に頑張ってくれる」、「一生懸命向き合ってくれている」。
先生と生徒は上下関係ではなく信頼関係で結ばれているからこそ、キャンパスでは先生と生徒が笑顔で話し合っている光景をよく目にする。
長年の夏山合宿で培われてきた岡崎城西高等学校の伝統的精神は、日々の学校生活の中にも確実に継承されている。
学校全体が盛り上がる体育祭。
いきいきとした笑顔にadidasが映える。

岡崎城西高等学校は年間行事が多い。中でも学校全体で盛り上がるのが6月に行われる体育祭である。
クラス別・色別種目に分かれて、初夏の陽射しのもと12の競技が繰り広げられる。
「いちばん楽しいのは色別応援」と多くの生徒が口にするこの種目は、1年~3年が学年の枠を越えて色別でグループとなり、音楽や振り付けを決めて競う応援合戦だ。
ただ、授業やクラブ活動との両立での短い練習時間で演技を完成させるためには、みんなの積極的な参加はもとより、更なる高みを目指す気持ちは不可欠。常に真剣にモチベーションを維持しながら体育祭にチャレンジする姿は、岡崎城西高等学校生の本領が発揮されている。
6月4日。快晴のもとで繰り広げられた体育祭では、生徒たちのチャレンジスピリッツを象徴するかのように、adidasスリーストライプスが躍動していた。
目標に向けて、毎日ひたむきに。
すべてをかけて挑む姿勢をadidasが支える。

放課後のグラウンドや体育館には、クラブ活動で汗を流す生徒たちの活気ある声であふれている。
勉強だけでなく、スポーツでもしっかりガンバリたいと入学してきた生徒たちだからこそ、クラブ活動も自分の限界に挑みながら全国制覇を目指してレベルアップを図っている。
スポーツ強豪校としても名高い岡崎城西高等学校では、2012年にパワーリフティング部が大ブレイク。インターハイで団体・個人ともに優勝、世界大会にも3名出場とその名を全国に轟かせた。
他にもサッカー部やバドミントン部は全国大会の常連であり、ソフトテニス部やバレー部・野球部なども県内トップクラスの実力で、スポーツに特化した高校にさえ見劣りしない好成績を上げている。
adidasのウエアを身に付け、いきいきした表情と真剣な眼差しで全力で取り組むその姿は、世界のトップアスリートを思わせる情熱をも感じさせてくれた。
まさに、adidasの掲げるメッセージ “all in すべてをかけろ” を体現するものだった。そして、そのモチベーションを支えているのは、adidasのブランド力なのかもしれない。
独自の男女別シルエットが、着くずし着用をなくした。

「最初、サッカー部がadidasユニフォームを採用し、その評判が良かったので」と、当時体育主任でありadidas SCHOOL CATEGORY の採用に携わった金重先生が語ってくれた。
現在、1年生は紺色、2年生はグリーン、3年生はブルーというベースカラーの色分けで、キャンパスはadidasのスリーストライプスで彩られている。
「adidasの体操服を採用して、着くずしがなくなった」と体育の中井先生が語るように、adidas SCHOOL CATEGORY は男女の体型を考慮した男女別シルエットを採用しているため、きちんと着用した方がキレイに着こなせることを誰よりも生徒たちが理解している。
「体操服をきちんと着ることも、授業のひとつ」という信念をもつ先生方にとっては、adidas SCHOOL CATEGORY の採用に期待以上の効果を感じているようだ。
普通のことが、普通にできる。
社会人として通用する人間に育てたい。

「時間を守る。挨拶をする。そんな、普通のことが、普通にできる人間に育てたい」と、体育科の金重先生、中井先生は口を揃えて言う。
特に金重先生が顧問をしているサッカー部は部員が150名近くいるため、一人ひとりが規律を守る必要がある。そんな思いもあってか、体育の授業は技術的なことよりも人間形成に重きをおいている。
「根性があり、体力もある。そして裏表がない」岡崎城西高等学校の卒業生たちに対する評価には、そんな体育授業のしっかりとした指導があることは間違いない。
社会人として通用するような人間に育てたいという、先生たちの熱い想いが確実に実を結んでいる。
地元の子供を強くして、全国で活躍できる人材を育てる。

胸にある熱い教育理念―後藤校長先生に生徒と地元への想いを語ってもらった。
学校の魅力を高めていくためにはいろいろな方法があります。たとえば、あるスポーツを強化していくこともひとつの方法。
しかし、地元の皆さんの応援をいただき、みんなで盛り上げていただくためには、地元出身の子供たちが活躍することがいちばんです。
昨年のロンドンオリンピックの際には、地元中学校出身で我が校のOB3名が陸上競技に出場しましたが、壮行会ではたくさんの地元の皆さんが心から喜び応援してくださいました。
「地元の子供たちを強くして、全国で活躍できる人間を育てる」という方針が、大きな舞台でカタチになり本当に嬉しかったですね。また、我が校の教育目標のひとつに「楽ではないが楽しい学校」というものがあります。
これは、勉強にしてもスポーツにしても、あるいは学校生活においても、その時々は厳しい指導だと感じても、将来「良かった」と生徒たちに思ってもらえる教育をすることです。
そのためには、先生と生徒に信頼関係がなくてはなりませんし、先生は口先だけでなく、生徒と一緒に悩み、汗をかき、喜びを分かち合うことでその信頼関係が生まれてくるものだと思っています。
岡崎城西高等学校は親や兄弟がOBという生徒が多く通っています。この事実をとってみても、「楽ではないが楽しい学校」になっているのではないでしょうか。
今後もしっかり生徒を鍛えて、全国で活躍できる人材を育てていきたいと考えています。

岡崎城西高等学校
岡崎城西高等学校は、1962年に安城学園短期大学付属高等学校の岡崎城西分校として開校。1963年に現在の場所に新校舎が建設され移転した。
1964年に岡崎城西高等学校として独立校になる。男子校であったが、1999年度から男女共学となり現在に至る。

岡崎城西高等学校を訪れてもっとも心に残ったのは、先生と生徒が本当に仲のいい学校だという印象だ。
先生に語りかける生徒のいきいきとした顔と、笑顔で応える先生の表情からは、同じ目線で、同じ目標をもって、共に歩んでいる様子が伺えた。
勉強とクラブ活動の両立はたやすいことではない。しかし、スポーツ強豪校でありながら、有名国立大学にも多数進学している実績を見れば、その原動力は先生と生徒の「絶対的な信頼と二人三脚」ではないかと肌で感じた。