始まりは、明治10年創立の漢学塾。
伝統と革新を融合し、真に役立つ人材を育成。

二松学舎大学附属柏中学校・高等学校

緑豊かな環境に囲まれた二松学舎大学附属柏中学校・高等学校(以下、二松学舎柏中高)。

広大なキャンパスには、東京ドーム約3個分のグラウンドや最新設備の体育館などの施設が揃う。高台の立地を活かし、自然光を採り入れるようガラス面を多く使った校舎は、明るく開放的な空間だ。

「二松学舎」の始まりは、漢学者の三島中洲が1877年(明治10年)、東京・九段に漢学塾を開いたことに端を発する。「己を修め人を治め一世に有用なる人物を養成す」を建学の精神とし、時代のニーズに応えながら、二松学舎大学、同附属高等学校、同附属柏中学校・高等学校を設置し、真に役立つ人材を数多く輩出してきた。

創立146周年の志を継承する二松学舎柏中高は、なぜアディダスの体操服を導入したのか。その経緯やデザインへの想い、活用シーンなどをレポートする。

「明るい学校にしたい」とアディダスを導入。
ウエアやシューズ、スウェットなどトータルでコーディネート

二松学舎柏中高のパンフレット、表紙には、生徒の写真とともに「自ら学び、自分の言葉で表現する」と記されている。本誌の取材で同校を訪れると、その言葉を体現するように、生徒たちが笑顔で取材陣に挨拶し、学校のようすを語ってくれた。生き生きとした表情から、学校生活の充実度が伝わってくる。

同校は2022年からアディダスの体操服を採用した。導入の理由や経緯について、採用当時の担当者で、現入試広報部長の坂詰弘徳先生にお話を伺った。

開口一番、「体操服にアディダスを導入すること。これは、私が20年以上前から抱いていた願いです。ようやく夢が叶いました」と晴れやかに語る、坂詰先生。

同校出身で野球部だった坂詰先生は、大学卒業後、体育科教員として別の学校に勤務していた時代から、機能性とデザイン性を備えたアディダスのブランド力に注目し、いつか体操服として取り入れたいと考えていたという。

今回、坂詰先生の長年の思いが実り、学校や教員の賛同を得て、ついにアディダスの体操服が採用された。

その道筋は採用の2年前、2020年にさかのぼる。ADSSの担当者による提案や、教員による試着のモニタリングなど、多くの話し合いや検討を、時間をかけて重ねてきた。こうして導入したアディダスのアイテムは、ジャージ上下、半袖Tシャツ、ハーフパンツ、体育館シューズ。ジャージの両肩には、アディダスの3ストライプスがデザインされ、ジャージ上は白、半袖Tシャツやジャージ下、ハーフパンツは紺色の生地がベースとなる。ジャージの襟元や腕、脇の部分に配された、イエロー、サックスブルー、オレンジの学年カラーが特徴的だ。希望者購入品として、スウェットライクトレーナー、ソックス、ナップサック、グラウンドシューズも用意されている。

体操服導入へのこだわりについて、坂詰先生はこう語る。

「アディダスの魅力は、ウエアや靴下、シューズ、スウェットなど、全身のトータルなコーディネートが可能なことですね。その上で、今回の体操服のデザインやカラーには、“明るい学校にしたい”という思いを込めました。左胸のエンブレムは、校名や学年カラーが目立ちすぎず、シンプルでカッコいいデザインを選んでいます。」

現在、坂詰先生は入試広報部長として学校説明会などで、アディダスの体操服を同校の特色としてアピールする場面も多いという。

「体操服は学校生活に欠かせないアイテム。学校を選ぶ側にとってもポイントの一つです。入学を希望する子たちに、アディダスの体操服カッコいいな、自分も着てみたいな、と憧れを感じてもらえると嬉しいですね。」

トータルコーディネートを導入するメリットは、品質やデザインの統一感を生むだけでなく、明確な価値観や信頼性を伝えられること。それが学校のブランディングにつながることを、坂詰先生の言葉から実感した。


ちゃんと着る。それが、いちばんカッコいい。
導入後に感じた、生徒たちの明らかな変化

アディダス体操服の導入から、約2年が経過した。2023年現在、生徒部長の青木英明先生が体操服の担当窓口になっている。

英語科の教員である青木先生は、以前、進路指導部長という立場で生徒たちと関わっていた。

そこで、体育科の教員とは別の観点から、アディダス体操服の感想や、導入後の生徒たちの様子を伺った。

青木先生は「進路指導部として、各部の部長が集まる執行会議に出席した際、2020年頃に『新しい体操服の導入を検討している』という報告がありました。そのとき、アディダスの体操服のサンプルを初めて目にしました。」とふり返る。

自身が高校生時代に着ていた体操服や、これまで同校で採用していた体操服のイメージとは異なっていたため、思わずサンプルを手に取ってみたという。

「実はそれまで、アディダスが学校の体操服を手がけていることを知らなかったので、正直、とても驚きました。サンプルの体操服を触ってみると、軽くて伸びもよく、デザインが洗練されている。これを導入したら、生徒たちは絶対に喜ぶな、と確信しましたね。ほかの先生方からも、“おお、いいね”“カッコいい”と感嘆の声が上がっていました。」

2022年の導入後、青木先生は校内の雰囲気や生徒たちの様子に、大きな変化を感じているという。

「まず、学校全体がパッと明るく、爽やかな印象になりましたね。また、どの子も体操服をより主体的に、着たくて着ているのを感じます。これまでは、生徒は自分流に着崩してしまうことがあり、その都度注意していたのですが、アディダスの体操服になってから、そのような指導をする必要がなくなりました。自分のサイズに合うものをちゃんと着てこそ、アディダスのデザインが引き立つことをわかっているのでしょう。」

以前、同校では、体操服の着用を行事や校内での活動時に限定していたため、校外で部活動を行う場合や休日の部活動で登校する際、生徒は活動場所まで制服で移動し、現地で着替える必要があった。

しかしアディダス導入後は、そうしたケースでの体操服の着用が許可され、多くの生徒が自宅から体操服を着用して出かけるようになったという。

「この体操服なら、カッコよく着こなせる。だから自然に出かけられるのでしょう」と青木先生。

その言葉から、アディダスに寄せる生徒たちの信頼の大きさや親近感が伝わってきた。


イエロー、サックスブルー、オレンジ。
生徒たちのアンケートで学年カラーを選定。

「本校で最もアディダス愛が強いのは、自分だと思います」——そう断言するのは、体育科の池田憂輝先生。全国大会出場の実績を誇るハンドボール部顧問である池田先生の日常は、アディダスとともにある。

「シンプルで洗練されたデザイン性と機能性の高さが、アディダスを選ぶ理由です。ハンドボール部の部員は、移動着やソックス、シューズ、リュックまで、アディダスで統一。ぼく自身も基本的にアディダス製品しか身につけていません。この熱意がほかの先生方にも伝わって、体操服導入につながったのではないでしょうか。」

池田先生は、高校1年のクラス担任でもある。中学からの内部進学生は、従来の体操服を使用できるが、「旧体操服を着る子は少ないですね。高校から入学した生徒が着用するアディダス体操服のカッコよさを間近で見て、ジャージやTシャツなどを買い直す生徒が増えています」とのこと。

導入前、体操服のサンプルを試着した池田先生。

「シュッと細みになった袖口やズボンの裾が体にフィットして動きやすい。個人的な移動着にしたいほど。Tシャツは速乾吸汗性にすぐれ、汗をかいてもベタつかない。シューズはつま先のゴムがしっかりした材質なので、ケガ防止になりますね」と具体的な感想を語る。

新体操服の学年カラーは、生徒のアンケートで決めたという。1年生は喜びや希望を象徴するイエロー。2年生は学生らしい爽やかなサックスブルー、3年生はフレッシュで快活な印象のオレンジ。

「導入2年目なので、現在はオレンジの生徒はいません。来年、3色そろった姿を見るのが楽しみです」と池田先生は、熱い期待をこめて語った。


導入前の試着で、着心地のよさが明確に。
共にそろえた教職員ウエアが、一体感を創出する。

新体操服の着心地について、体育科教員で高校3年の学年主任、女子バレー部の顧問でもある小宮知子先生に伺った。導入前のモニターとして試着した感想を、小宮先生はこう語る。

「体育ジャージを着ている感じがありません。心地よくフィットするのに、ちゃんと伸びるし、動きやすい。上着の袖やズボンのすそが細くなっているデザインもいいですね。」

では、ファッションに敏感な世代の生徒たちの反応はどうだろう。

「アディダスブランドが好きな子は多いですね。サッカー日本代表ウエアの洗練されたイメージはもちろん、おしゃれ着として街中で身につける姿もよく見るので、ファッションアイテムという感覚なのかもしれません。」と語る小宮先生。

今回、希望者購入品として設定した、グレーのスウェットトレーナー。採用している学校はまだ少ないが、「このスウェットはいろいろな場面で重宝する、すぐれもの。校内でも口コミが広がり、購入者が増えています。」と小宮先生は太鼓判を押す。ポリエステル100%だから、洗濯がラクで乾きやすい。動きやすく、すっきりしたシルエットなので、ハーフパンツやジャージのズボンと合わせたり、寒い時期にはジャージの中に着用したり、幅広いシーンで活用できる。女子バレー部でも遠征着などで使う子が多いという。

最後に、取材の際に着用していた教職員ウエアについて伺うと「とても気に入っています。サンドベージュの色合いやデザインもいい。学校行事で教員が同じものを着ると、一体感が生まれます。ほかにパーカータイプのウエアもありますが、どれも愛用中です。」とのこと。

アディダスのウエアが、学校全体の絆を深める役目を担っていることを認識した。


「人間力の向上」「学力の向上」を教育の2本柱とし、
「論語教育」で豊かな心と思いやりを育む。

二松学舎は今年、創立146周年を迎えました。創立者の三島中洲先生は1877年に漢学塾を開き、「西洋文明の進んだ部分を自分たちのものにするには、東洋の文化を学び、日本人の本来の姿を知ることが重要だ」と主張し、漢学を若者に教授することで、真に役立つ人材の育成を目指したのです。

この建学精神のもと、千葉県柏市に開校した二松学舎柏中学校は、今年で創立12周年、高等学校は54周年を迎えます。

二松学舎柏中高は一貫教育の中で「社会に貢献できる人材の育成」を目的に、「人間力の向上」と「学力の向上」を教育の2本柱としています。

人間力を育むために行っているのが、本校の特色である「論語教育」です。

2024年に発行される新一万円札の顔として選ばれた渋沢栄一は、二松学舎の第三代舎長です。近代日本を代表する実業家であり、「日本資本主義の父」と呼ばれる渋沢は、「論語」を生涯の指針に掲げていました。本校では「論語」を通じて、美しいものを美しいと感じる心、隣人を慈しむ心、他人の喜びを自分の喜びとしてとらえる心を育んでいます。

これから社会に飛び立つ生徒たちに、私は校長講和を通じて、「成功は一時の満足」「失敗は一生の財産」「夢は前進」「愚痴は後退」という4つの言葉を伝えています。

私自身は二松学舎大学附属高校(東京)の出身で、学生時代は野球部でピッチャーをしていました。

その後、姉妹校(柏)で保健体育科の教員となり、野球部の監督を任された際、千葉県大会の夏の決勝戦で2度負けてしまい、あと一歩で甲子園出場を逃しました。とても悔しい思いをしましたが、失敗して得たものは計り知れません。自分自身と向き合い、周りに感謝を伝えること、思いやりの気持ちをもつことの大切さに気づき、人間的に大きな成長ができました。

アディダスのブランド力やデザイン性、機能性の高さは、元保健体育科教員として、よく知っています。

これからの時代に必要とされる力を本校で養うため、アディダスの体操服が生徒たちをサポートしてくれることを、大いに期待しています。